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ローズキングダム最終追いに武豊も満足/日経新春杯

  • 2011年01月14日(金) 12時05分
 名手も納得のフットワークだ。ローズキングダムは栗東坂路でキラウエア(4歳1000万下)と併せ馬。やや水気を含んだチップを力強く蹴散らし、鞍上の合図でしまいを俊敏に伸ばして0.1秒先着。4F52.8-38.6-13.1秒と、馬場の荒れ具合を考慮すれば上々の時計をマークした。

 またがった武豊は「馬場は重かったけど、いい動き。昨秋から乗せてもらっているが、ずっと安定していいですね」と満足げな表情を浮かべる。見届けた橋口師も「いつも通り。変わりない」と穏やかな口ぶりだった。

 仕切り直しだ。昨年末の有馬記念は枠番発表後にセン痛を発症して、無念の回避。ジャパンCを制した勢いがそがれる格好になったが、指揮官はこの一頓挫を全く不安視はしていない。「いまや日本を代表する馬。有馬にはいい加減な状態では使いたくなかっただけ。(セン痛の)痛みは1時間ほどで引いたし、その後は全くどうということはない。翌朝にはカイバをねだっていたぐらいだからね。3日後には坂路に入ったよ」。後遺症は皆無。それは活気のある追い切りの動きからも一目りょう然だ。憂さ晴らしとばかりに、暴れまくる準備は整っている。

 唯一、師が気にしたのはトップハンデ(58キロ)だ。「心配ではあるよ。そんなに大きくない馬だから、ずっしりとくる。ただ、今後は58キロとかを常に背負っていかないといけない。気掛かりはあると言いつつも、この馬の力を信じたいね」。自らの道を切り開くためにも、GI馬の地力を再度証明するのみだ。

提供:デイリースポーツ

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