「第18回
チューリップ賞・GIII」(芝1600m)は5日、阪神11Rに12頭で争われ、中団を追走した断然1番人気の
レーヴディソールが、持ったままで馬場の真ん中を鋭進。力が違うと言わんばかりに、楽に抜け出し、デビューから4連勝(重賞3連勝)で前哨戦を制した。勝ちタイムは1分34秒5。4馬身差の2着は2番人気の
ライステラス、さらに首差の3着には6番人気の
メデタシが入り、
桜花賞の優先出走権を手に入れた。
「こんなに楽に重賞を勝ったことがない」。15年連続の
JRA重賞Vとなった福永は、経験したことのない感覚にあきれたような表情を見せる。「自分が乗った馬で、これだけインパクトのある走りをする馬はいなかった。注文をつけるところがないし、どこまで強くなるのか楽しみ」。
グレード制が導入された84年以降の重賞では、最高となる単勝支持率81.4%を記録。
ディープインパクトの79.0%(05年
菊花賞)を上回った。上がり3F33.6秒も断トツで牝馬No.1はもちろん、もはや“世代最強”と表現しても大げさではない。
2年前に、
ブエナビスタでこのレースを勝ち、
桜花賞も制した松田博師も笑顔が絶えない。「能力が違い過ぎた。使うごとに良くなっている。馬体も減らないし、おとなしいのが取りえ。おとなしいうちは大丈夫やろうな」。厩舎の先輩を追いかけて、無敗の
スーパーヒロインがVロードを突き進む。
提供:デイリースポーツ