「第48回
弥生賞・GII」(芝2000m)は6日、中山11Rに11頭で争われ、中団を追走した1番人気の
サダムパテックが、自慢の末脚でゴール前の混戦を半馬身差で断ち切りV。4着に敗れた
朝日杯FSから巻き返し、本番に弾みをつけた。勝ちタイムは2分01秒0。4頭横一戦の2着争いを制したのは、好位からしぶとく伸びたプレイ(7番人気)。さらに鼻差の3着には5番人気の
デボネアが入り、上位3頭が
皐月賞(4月17日・中山)の優先出走権を手にした。
新コンビの岩田は「ちょっとカッとした程度で、1〜2角ぐらいでハミが抜けた。そのあとは落ち着いて走ってくれた」とホッとした表情で振り返る。2着馬との差は半馬身だが、手応えにはまだ余裕があり、着差以上の強さ。「位置取りと折り合いだけに気をつけて乗った。休み明けの分、あまり切れはなかったけど、次はもっと瞬発力が出るはず」と伸びしろが十分に期待できる。
岩田は09年
アンライバルド、10年
ヴィクトワールピサで牡馬クラシック第1弾を制している“
皐月賞男”。「いい馬と巡り会ってきたし、今年はこの馬で頑張るわ」と3連覇へと視線を向ける。混戦模様の3歳牡馬戦線から一歩抜け出した。本番でも主役の座をいただくつもりだ。
提供:デイリースポーツ