12日、13日と北海道・苫小牧のノーザンホースパークで行われたJRHAセレクトセールでは、初日に159頭(5頭が欠場)の当歳馬が上場され122頭が落札、2日目には149頭(2頭が欠場)上場され112頭が落札された。2日間では、計308頭が上場されそのうち234頭が落札された。
1日目の成績としては、売上総額が40億1850万円、落札率が76.7%、平均価格が約3293万円、2日目の成績としては、売上総額が36億6350万円、落札率が75.2%、平均価格が約3270万円、2日あわせると売上総額が76億8200万円、落札率が76.0%、平均価格が約3282万円となった。昨年時は、売上総額が70億7320万円、落札率が76.4%、平均価格が約3352万円という結果で、落札率、平均価格は昨年を下回ったが、売上総額は昨年を上回っている。
種牡馬別の落札価格では、
ダンスインザダークが総額13億7200万円、平均価格7622万円とトップ。03年から供用開始の新種牡馬としては、初日に
アドマイヤサンデーの2004(牡、
父ジャングルポケット)を関口房朗氏が1億円で落札するなど、産駒の平均落札価格が約4000万円にもなった
ジャングルポケットが最も高い評価を得ている。
マンハッタンカフェ産駒は関口房朗氏が落札した
ロイヤルサクセサーの2004が6700万円、竹園正継氏が落札した
エターナルビートの2004が同じく6700万円、
タニノギムレット産駒は
チアフルの2004が4200万円、
ナリタトップロード産駒は
マリスターIIの2004が2000万円で、それぞれ最高落札価格となっている。
2日目で注目された、活躍馬を兄弟に持つ馬としては、
マンハッタンカフェの半弟にあたる
サトルチェンジの2004(牡、
父ダンスインザダーク)を(有)ビッグレッドファームが2億円で、
デュランダルの半弟にあたる
サワヤカプリンセスの2004(牡、
父アグネスタキオン)を島川隆哉氏が1億円で、
テイエムオーシャンの半妹にあたる
リヴァーガールの2004(牝、
父スペシャルウィーク)を恵比寿興業(株)が1800万円で、
ブラックホークの半妹にあたる
シルバーレーンの2004(牝、
父フレンチデピュティ)を金子真人氏が7100万円で、それぞれ落札している。
“
フサイチ”の冠名で知られる関口房朗氏は、初日に
エアグルーヴの2004(牡、
父ダンスインザダーク)を国内セール史上最高価格となる4億9000万円で落札したほか、2日目にも
シアトルサンセットの2004(牡、
父Gone West)を今セール2位となる2億8000万円で落札するなど本セールで合計11億2600万円(計9頭)の落札をしている。
また、“トーセン”の冠名で知られる島川隆哉氏も、初日に
アンドゥオールの半弟にあたる
スターバレリーナの2004(牡、
父ダンスインザダーク)を1億7100万円で落札、2日目にも
デュランダルの半弟にあたる
サワヤカプリンセスの2004(牡、
父アグネスタキオン)を1億円で落札している。
なお、本セールで1億円を超えた馬は、上記を含め
アドマイヤサンデーの2004(牡、
父ジャングルポケット、1億円)、
エアグルーヴの2004(牡、
父ダンスインザダーク、4億9000万円)、
スターバレリーナの2004(牡、
父ダンスインザダーク、1億7100万円)、
フェアディールの2004(牡、
父アグネスタキオン、1億300万円)、
リアリーハッピーの2004(牡、
父クロフネ、1億円)、
シアトルサンセットの2004(牡、
父Gone West、2億8000万円)、
サトルチェンジの2004(牡、
父ダンスインザダーク、2億円)、
サワヤカプリンセスの2004(牡、
父アグネスタキオン、1億円)の8頭を数えている。