有力馬紹介
今年の秋の盾は誰の手の中に!?3強を中心に、今年の主役に名乗り出るであろう有力馬たちを、過去の戦績を振り返りながらご紹介!
アドマイヤムーン
- 父
- エンドスウィープ
- 母
- マイケイティーズ(サンデーサイレンス)
- 性齢
- 牡4
- 所属
- 栗東・松田博資
- 馬主
- ダーレー・ジャパン・ファーム
- 生産者
- ノーザンファーム
- 主な勝ち鞍
- 宝塚記念(07年)
ドバイデューティフリー(07年)
海外GIを含むGI2勝馬のアドマイヤムーンだが、新馬戦では5番人気と、血統や生産者、馬主(当時はアドマイヤの近藤利一氏)などのプロフィールから考えると、意外なほどの低評価だった。実際スタートでは出負けし、最後方を追走。しかし、道中で徐々に進出し、4コーナーでは8番手まで押し上げ、直線で豪脚を披露。結局は2着の馬に2馬身半の着差をつけた。小回りの函館競馬場で、しかも雨降り馬場のなか、致命的な出負けをしながらも最終的には圧勝。大物感たっぷりのデビュー戦であった。
その後、ラジオたんぱ杯2歳Sこそ取りこぼしたものの、順調に共同通信杯、弥生賞を連勝し、いざGI皐月賞。当然、1番人気に推されたが、結果は4着。続くダービーでは生涯初の掲示板を外す凡走。燃え尽きたかに思われたが、休養明けの札幌記念で古馬を相手に強烈な末脚を繰り出し復活の狼煙を上げた。年が明けからは4戦して3勝3着1回、うちGI2勝と現役屈指の実力をアピールしている。
今回は馬主がダーレー・ジャパン・ファームに替わって初めてのレース。宝塚記念からのぶっつけとなるが、昨年3着の舞台でGI連勝を狙う!
ダイワメジャー
- 父
- サンデーサイレンス
- 母
- スカーレットブーケ(ノーザンテースト)
- 性齢
- 牡6
- 所属
- 美浦・上原博之
- 馬主
- 大城敬三
- 生産者
- 社台ファーム
- 主な勝ち鞍
- 皐月賞(04年) 天皇賞・秋(06年)
マイルCS(06年) 安田記念(07年)
現役最多のGI勝利を誇るダイワメジャーは、デビュー戦こそ芝マイル戦だったが(2着)、初勝利となった2戦目は意外にもダート戦だった。そのせいか、4戦目に出走したスプリングSでは11番人気の低評価だったが、目立たずも優先出走権確保の3着。
地方の雄コスモバルクに注目が集まった皐月賞では、10番人気ながら大金星を挙げた。ダービーではキングカメハメハの6着に敗れたが、超ハイペースの流れで先行馬総崩れの中の健闘だった。それ以降は、持病のノド鳴りの手術を受けるなどで調子の上がらない時期が続いたが、昨年の毎日王冠を完勝。続く天皇賞・秋、マイルCSとGI連勝を重ね、完全復活をアピール。マイラーの本馬には無謀と思われた2500mの有馬記念にも出走し、ディープインパクトの3着と健闘した。
今年に入り、アドマイヤムーンとともに出走したドバイデューティフリーでは3着に屈したが、仕切直しの安田記念でGI4勝目をゲット。前走の毎日王冠はレコードタイムとなるほどのハイラップで、そんなペースの中先行して3着ならば前哨戦としては上々の内容だろう。史上2頭目の天皇賞・秋連覇に向け、臨戦態勢は整った!
メイショウサムソン
- 父
- オペラハウス
- 母
- マイヴィヴィアン(ダンシングブレーヴ)
- 性齢
- 牡4
- 所属
- 栗東・高橋成忠
- 馬主
- 松本好雄
- 生産者
- 林孝輝
- 主な勝ち鞍
- 皐月賞(06年) ダービー(06年)
天皇賞・春(07年)
昨年のダービー馬メイショウサムソンは初勝利を挙げるのに3戦を要した。5戦目となる萩Sでは4着に惨敗。この萩S、先着したフサイチリシャール、ドリームパスポート、ロジックものちのGIで活躍するメンバーゆえレベルの高さを物語っているが、当時のサムソンは地味な存在だった。
年を越してスプリングSを快勝したにも関わらず、皐月賞では6番人気に甘んじることになるのだが、並んだら抜かせない勝負根性でGI制覇。鞍上の石橋守騎手にとっても初GI制覇となった。デビュー戦からこの時点ですでに10戦走っていたサムソンだが、歴戦の疲労もなんのその、見事ダービーを制し、2年連続の二冠馬が誕生したのであった。
しかし、三冠挑戦の菊花賞ではいつもの走りができず4着に敗れ、ジャパンC、有馬記念も古馬相手に惨敗。休養を挟んで2000mの大阪杯を勝利したことで、「秋は距離が長かった」という見解が強まる中、天皇賞・春に出走。秋の凡走がウソのような走りで3200mも克服。距離適性よりも使い詰めが問題だったのか。凱旋門賞挑戦プランが消滅し、宝塚記念以来で十分に休養期間をとっての出走となる今回は大注目だ!
その他の出走馬
毎日王冠をレコード勝ちしたチョウサン。休養明けの4戦はすべて3着以内に走っており、ここ2戦は連勝中と絶好調。ダンスインザダーク×サッカーボーイという配合は、03年天皇賞・秋の2着馬ツルマルボーイと同じ。あの時と同じようにハイペースになればチャンスあり。
アグネスアークは、新馬戦から4連勝でオープン入りを果たし、ここ2戦は札幌記念、毎日王冠と、ともにGIIで2着に好走。サンデー系×リファール系という配合は、96年の勝ち馬バブルガムフェローと同じで、このバブルも毎日王冠はチョイ負け(3着)したが、本番で巻き返している。
メルボルンC、有馬記念、宝塚記念とGIで2、3着が続いているポップロックは、前哨戦の京都大賞典をこれまた2着。父エリシオという血統背景を考えても、正直、2000mは短いという印象。ジャパンCや有馬記念の方が向いているのでは?
オールカマー組からは1着馬マツリダゴッホ、2着馬シルクネクサスが出走予定。どちらも上がりのかかるレースを得意としていて、東京特有の33秒台の速い上がりに対応できるかは疑問が残る。天皇賞・秋で好成績を収めているサンデー産駒、マツリダゴッホには魅力を感じるが…。
宝塚記念からの直行となるシャドウゲイト。今年春にはシンガポールのGIを勝利。宝塚記念では逃げられずに大敗したが、同型不在の今回は粘り込みを期待したい。ちなみに、休み明けは3戦3勝と好成績。
カンパニーは関屋記念1着からの直行。トニービン系×ノーザンテーストの配合は、97年勝ち馬のエアグルーヴと同型だが、GIではいまいち力を発揮できずに【0-0-0-5】という成績。やはりこの馬も高速の上がりに不安が残る1頭。
昨年の2着のスウィフトカレントは小倉記念からの直行。休み明けの金鯱賞では、マイナス16キロと大きく馬体を減らしたが2着に激走。その反動からか、宝塚記念、小倉記念と大敗。今回も休み明けとなるので、馬体重には注意したい。
中京記念、金鯱賞と重賞を連勝して休養に入ったローゼンクロイツは、4戦4連対と得意とする中京での結果を、そのまま鵜呑みにはできないが…。
函館記念以来となるマチカネキララは、スローの上がり勝負を得意としているので、北海道シリーズでの敗戦は適性の違いだけ。それでも上位馬との差は大きいか。
フサイチパンドラはエルムS惨敗からの出走。サンデー牝馬が好成績を収めている近年の天皇賞・秋だが、05年の勝ち馬ヘヴンリーロマンスと同様に札幌記念勝ち馬である。牡馬相手のGIIを勝つ力があれば、ここでも好勝負可能か。
昨年4着のコスモバルクは、ここ2戦地方競馬に出走。前走は盛岡の芝1700m戦で、昨年5月のシンガポール(GI)以来の勝利となった。最近はすっかり負けグセがついていたが、この勝利で馬に勢いが戻ったか。


