有馬記念特集
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血統分析
 有馬記念の血統的傾向を過去10年まで遡り分析。その結果、圧倒的な強さを見せたのがロベルト Robertoの系統。だが、今年の出走馬にそのロベルト系が不在。では、今年の有馬記念ではどの血統を狙うべきなのか?

■有馬記念・過去10年の血統的傾向
 過去10年、すべて中山競馬場の芝2500mで行われた有馬記念。父、父系別に調べてみると、圧倒的に強い傾向にあったのがロベルト Robertoの系統。同系統では、クリスエス Kris S.産駒のシンボリクリスエス、シルヴァーホーク Silver Hawk産駒のグラスワンダーの2頭が、それぞれこのレースを連覇している。またブライアンズタイム産駒も、ナリタブライアン、マヤノトップガン、シルクジャスティスの3頭が勝利しており、過去10年のうち7頭がRoberto系によるもので、この相性の良さは筆舌に尽くしがたい。

 サンデーサイレンス産駒も悪くない。勝ち星こそマンハッタンカフェによる1勝だけだが、マーベラスサンデー、スペシャルウィーク、リンカーンの3頭で2着を4回記録している。中山の鋭角コーナーをグルグル回る有馬記念で求められるのは器用さ。やはり、デュランダルなど瞬発力のある産駒を多く出すサンデーサイレンス産駒は侮れない。

 一方で、SS直仔のダンスインザダーク産駒がやや微妙なところ。菊花賞(G1)で好成績を残したザッツザプレンティ、ファストタテヤマの2頭がともに着外に沈んでいる。また、ダンスインザダーク産駒は、有馬記念を含む中山競馬場で行われたG1レースにこれまで9回出走。1着0回、2着0回、3着0回と、馬券になったことがない。ダンスインザダーク産駒は東京(04年安田記念1着、03年天皇賞・秋2着)や京都(03、04菊花賞1着、02菊花賞2着)のような広いコースで良績を残してきているだけに、小回りコースの中山競馬場では割引いて考えたい。

 Roberto系の7頭とマンハッタンカフェ以外は、Sadler's Wells系オペラハウスのテイエムオペラオーとBlushing Groom系Rainbow Questのサクラローレルが勝っている。ともに同年の春の天皇賞(G1)を勝っているように、豊潤なスタミナを兼備している長距離G1馬だった。パワーのRoberto系、斬れのサンデー産駒を凌駕するには、スタミナで太刀打ちする以外無い、ということもできる。

馬名 父系 母の父
アドマイヤドン ティンバーカントリー Mr.Prospector系 ベガ Grey Sovereign
ウインブレイズ メジロライアン ノーザンテースト系 スーパーセブン カウアイキング
グラスポジション リアルシャダイ Roberto系 アンソレイユ リズム
グレイトジャーニー サンデーサイレンス サンデーサイレンス系 アンブロジン Mr.Prospector
コイントス サンデーサイレンス サンデーサイレンス系 レトス Egg Toss
コスモバルク ザグレブ Nureyev系 イセノトウショウ トウショウボーイ
シルクフェイマス マーベラスサンデー サンデーサイレンス系 セイントセーラ Caerleon
ゼンノロブロイ サンデーサイレンス サンデーサイレンス系 ローミンレイチェル マイニング
ダイタクバートラム ダンスインザダーク サンデーサイレンス系 スプリングネヴァー サクラユタカオー
タップダンスシチー Pleasant Tap Ribot系 All Dance Northern Dancer
ツルマルボーイ ダンスインザダーク サンデーサイレンス系 ツルマルガール サッカーボーイ
デルタブルース ダンスインザダーク サンデーサイレンス系 ディクシースプラッシュ High Line
ハイアーゲーム サンデーサイレンス サンデーサイレンス系 ファンジカ Law Society
ハーツクライ サンデーサイレンス サンデーサイレンス系 アイリッシュダンス トニービン
ピサノクウカイ サンデーサイレンス サンデーサイレンス系 レミニセントリー Affirmed
ヒシミラクル サッカーボーイ Fine Top系 シュンサクヨシコ シェイディハイツ
ユキノサンロイヤル サンデーサイレンス サンデーサイレンス系 マイアミガルチ Gulch

■今年の狙い馬は?
 Roberto系リアルシャダイ産駒のグラスポジションが血統的に注目されるが、回避を表明。有馬記念で圧倒的な強さを見せたRoberto系の出走馬がいなくなり、血統的には混戦模様となった。

 狙いは繰り上がりでサンデーサイレンス産駒。今年もたくさん出走を予定しているので、母の父の系統別で見てみたい。やはりというか、Northern Dancerの系統が優秀で、スペシャルウィーク(母の父マルゼンスキー、2着)、マーベラスサンデー(母の父ヴァイスリーガル、2着)、トゥザヴィクトリー(母の父Nureyev、3着)、ロイヤルタッチ(母の父マルゼンスキー、4着)、ローゼンカバリー(母の父ノーザンテースト、4着)が好走した。ところがなんと今年の場合はSS直仔とNorthern Dancer系の組み合わせはゼロ。やはり大混戦ムードを感じさせるが、マンハッタンカフェと同じサンデーサイレンスとLaw Societyの組み合わせを持つハイアーゲームと、リンカーンと同じサンデーサイレンスとトニービンの組み合わせを持つハーツクライ、そしてSS直仔で、有馬記念を2年連続で2着したマーベラスサンデーを父に持ち、Nijinsky系Caerleonを母の父に持つシルクフェイマスまでを注目。

 あとはスタミナ勝負になって力を発揮する長距離血統馬。天皇賞・春(G1)、菊花賞(G1)を勝っているサッカーボーイ産駒ヒシミラクル、ジャパンC(G1)を逃げ切ったPleasant Tap産駒タップダンスシチー、同じくジャパンCを勝ち、天皇賞・春で2着したサンデーサイレンス産駒ゼンノロブロイを狙ってみたい。
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