有馬記念特集
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ローテーション分析
 昨年は12頭立てながら、シンボリクリスエス、タップダンスシチー、ザッツザプレンティと、秋のG1馬が揃って出走してきた有馬記念。今年はフルゲートに近い出走が見込め、メンバー的にも、ゼンノロブロイ、タップダンスシチー、コスモバルクなど、非常に面白いメンバー構成だ。ここでは過去10年の有馬記念を参考に、出走予定馬をローテーションで分析する。

■ジャパンC組[4-4-4-32]
 最も出走頭数が多いこのローテでは、過去10年で最も多い4頭の勝ち馬を輩出。97年シルクジャスティス、00年テイエムオペラオー、そしてここ2年は、ジャパンC・3着のシンボリクリスエスが2年連続で有馬記念を制している。しかし、昨年のタップダンスシチーや、02年のジャングルポケットなど、意外と人気馬が惨敗している。

 注目は惨敗からの巻き返しで、シルクジャスティス(若草S・1着)は5着から巻き返し、98年ステイゴールド(宝塚記念・2着)が10着→3着、00年ダイワテキサス(オールカマー・1着)が5着→3着、01年アメリカンボス(AJC杯・1着)・1着が10着→2着、トゥザヴィクトリー(エリザベス女王杯・1着)が14着→3着と、見事に巻き返している。これらの馬に共通しているのが、カッコ内の表記で分かるように、OP以上の2200m戦で連対歴があったこと。このパターンには注意したい。

■天皇賞・秋組[1-2-1-10]
 天皇賞・秋を使った馬はジャパンCに出走するケースが多く、有馬記念に直行する馬は少ないのだが、条件さえ満たせばローテ的には狙えるタイプ。3着以内に入った4頭は有馬記念が秋3戦目以内で、連対した3頭に限れば天皇賞・秋では人気よりも着順が悪かった。余力のあるローテでかつ、前走で力を発揮していない馬にチャンスがあるといえる。

■菊花賞組[3-1-1-9]
 上記のローテの中では最も成績が良い前走菊花賞組。94年ナリタブライアン、95年マヤノトップガン、01年マンハッタンカフェと、勝ち馬3頭は菊花賞1着。昨年2着→2着のリンカーンを含め、このローテで有馬記念を連対した馬は菊花賞でも連対していた。

■注目はG1挑戦回数
 暮れの大一番ということで、有馬記念出走馬には少なからず疲労があるはず。秋のG1シーズンを戦った上での大一番だけになおさらである。そこで注目したいのがG1挑戦回数の少ない馬、いわゆる別路線組である。02年は有馬記念が初G1となった13番人気タップダンスシチーと8番人気コイントスが2、3着に入り波乱となった。95年1着マヤノトップガン、98年1着グラスワンダー、01年1着マンハッタンカフェ、96年2着マーベラスサンデーも有馬記念がG1・2戦目だった。G1挑戦回数の少ない馬にも注意したい。

馬名 前々走 前走 G1実績
アドマイヤドン 04/11/03 JBCクラシック(交G1)1着 04/11/28 ジャパンCダート(G1)2着 [7-3-1-5]
ウインブレイズ 03/12/28 有馬記念(G1)5着 04/05/02 天皇賞・春(G1)17着 [0-0-0-3]
グラスポジション 04/11/07 アルゼンチン共和国杯(G2)10着 04/12/04 ステイヤーズS(G2)2着 [0-0-0-0]
グレイトジャーニー 04/10/24 菊花賞(G1)8着 04/11/27 京阪杯(G3)5着 [0-0-0-4]
コイントス 04/10/16 エニフS(OP)9着 04/11/14 福島記念(G3)7着 [0-0-1-0]
コスモバルク 04/10/24 菊花賞(G1)4着 04/11/28 ジャパンC(G1)2着 [0-2-0-2]
シルクフェイマス 04/06/27 宝塚記念(G1)2着 04/10/31 天皇賞・秋(G1)10着 [0-1-1-1]
ゼンノロブロイ 04/10/31 天皇賞・秋(G1)1着 04/11/28 ジャパンC(G1)1着 [2-2-1-2]
ダイタクバートラム 04/11/07 アルゼンチン共和国杯(G2)4着 04/12/04 ステイヤーズS(G2)1着 [0-0-1-2]
タップダンスシチー 04/06/27 宝塚記念(G1)1着 04/10/03 凱旋門賞(仏G1)17着 [2-1-1-2]
ツルマルボーイ 04/06/27 宝塚記念(G1)6着 04/10/31 天皇賞・秋(G1)4着 [1-3-0-6]
デルタブルース 04/10/24 菊花賞(G1)1着 04/11/28 ジャパンC(G1)3着 [1-0-1-0]
ハイアーゲーム 04/10/24 菊花賞(G1)11着 04/11/28 ジャパンC(G1)13着 [0-0-1-2]
ハーツクライ 04/10/24 菊花賞(G1)7着 04/11/28 ジャパンC(G1)10着 [0-1-0-3]
ピサノクウカイ 04/10/02 ニューマーケットC(1600万下)6着 04/12/12 冬至S(1600万下)1着 [0-0-0-1]
ヒシミラクル 04/10/31 天皇賞・秋(G1)16着 04/11/28 ジャパンC(G1)9着 [3-0-0-3]
ユキノサンロイヤル 04/10/23 富士S(G3)9着 04/11/27 キャピタルS(OP)2着 [0-0-0-0]

■今年の狙い馬は?
 00年テイエムオペラオー以来、史上2頭目の天皇賞・秋→ジャパンC→有馬記念の連勝を狙うゼンノロブロイだが、ローテ的には消す材料がない。天皇賞・秋が2000mになった84年以降、天皇賞・秋を制し、続くジャパンCで日本馬最先着を果たした馬は5頭(※)いるのだが、その成績が[2-2-1-0]と抜群。昨年先着を許したシンボリクリスエス(引退)、リンカーン(回避)がいないだけに、今年はこの馬を中心視するのが無難か。

 ローテ的に最も狙いたいのがツルマルボーイ。前走が天皇賞・秋でここが秋2戦目という絶好のローテ。過去10年の有馬記念で、年間3走以上しながらその年未勝利の馬は全く来ないというデータがあるのだが、昨年(4着)のツルマルボーイはこのパターンに該当していた。今年は安田記念を勝っており、このデータには該当せず、前走は3番人気で4着(稍重)と力を出し切っていない。今回のローテは、大阪杯6着(稍重)から2ヶ月の間隔があいた安田記念で1着に巻き返したローテにも似ている。メンバー構成から前が速くなりそうで、直線の短い中山競馬場でも差し切れると考える。

 シルクフェイマスも同じローテなのだが、当初から天皇賞・秋→有馬記念を予定していたツルマルボーイとは違い、この馬はジャパンCの出走を予定していた。しかし、休養明け初戦の天皇賞・秋で馬体が減ってしまい、ジャパンCを回避した背景がある。重賞を連勝した春シーズンが480キロ台で、宝塚記念2着時が470キロ。前走が466キロだっただけに、この中間は馬体回復に専念している可能性が高い。前走が5番人気で10着だけに巻き返しが可能なローテだが、ここは見送りが妥当か。

 3歳馬ではコスモバルクを見直したい。中山では弥生賞だけでなく、2200mのセントライト記念を制しており適性は十分。秋5戦目というローテは97年シルクジャスティスと同じ。前走で連対してしまった分、疲労が心配だが、ローテ的には買える。逆にデルタブルースは厳しい。菊花賞馬でジャパンC→有馬記念というローテは昨年のザッツザプレンティと同じ。しかもこのローテで有馬記念で連対したのは20年前のシンボリルドルフまで遡らなければいけない。前走は普段とは違う追い込みでの3着で疲労が心配。ここは見送りだろう。

 その他では、ここが秋3戦目となるヒシミラクルが面白い。昨年の天皇賞・春も叩き3戦目での勝利で、もっと言えば初勝利を挙げるまでに10戦も要した典型的な叩き良化型。前走のジャパンCでは、好位追走の積極的な競馬で9着敗退も、次こそはと思わせる内容だった。2200m戦では宝塚記念を勝っており巻き返しの資格は十分だ。あとは、海外帰りも秋2戦目(今年4戦目)と余力のあるローテのタップダンスシチーに、前走の条件戦をプラス18キロの馬体重で勝ち、今回がG1・2戦目となるピサノクウカイを穴で拾いたい。

88年タマモクロス2着、97年エアグルーヴ3着、99年スペシャルウィーク2着
00年テイエムオペラオー1着、02年シンボリクリスエス1着
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