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1999年-グラスワンダー- 4cm先の栄冠
グラスワンダーがスペシャルウィークの追撃を4センチ差で退け優勝。グランプリ3連覇を達成した。
天皇賞とジャパンCを制したゼンノロブロイが、G1・3連勝に挑む今年の有馬記念。だが、いまだかつてこの大偉業を成し遂げた馬は00年のテイエムオペラオーただ1頭だ。
寸前で偉業を逃がしたのが99年のスペシャルウィーク、それを阻んだのがグランプリの申し子
グラスワンダー
だった。
その年、スペシャルウィークは天皇賞の春秋連破を果たし、ジャパンCも凱旋門賞馬モンジューらを抑えて快勝。勇躍に、第44回有馬記念に乗り込んだ。例年なら1番人気間違いなしだが、グラスワンダーにその座を奪われる。
グラスワンダーは前年の有馬記念覇者であり、、この年の宝塚記念ではスペシャルウィークに3馬身差の圧勝、秋初戦の毎日王冠も勝利した。左肩跛行のためジャパンCをパス、さらに有馬記念当日は前走比プラス12kgの馬体重だったが、2歳時の朝日杯を含めて、中山の芝では3戦3勝。ここ一本に照準を絞ったグラスワンダーの方がスペシャルウィークより上とファンは判断したのである。
レースはまさに、この2頭の闘いだった。3コーナーからマクリ気味に上がっていくグラスワンダーをスペシャルウィークも果敢に追撃。直線では馬場の真ん中を、両雄が叩き合いながらゴールを目指す。鼻面をそろえての入線。長い写真判定の末に軍配はハナ差でグラスワンダーに上がったが、2頭の差はわずか4cmに過ぎなかった。
スペシャルウィークはG1・3連勝ならず、いっぽうグラスワンダーはグランプリ3連勝。あまりにも大きな4cmである。
果たしてゼンノロブロイは大記録を達成できるのか。それを阻止するのはコスモバルクやデルタブルースら3歳勢か、あるいは実績あるタップダンスシチーか、復活を賭けるヒシミラクルやツルマルボーイ、上昇急なダイタクバートラム、路線変更のアドマイヤドンも不気味な存在だ。
大一番が幕を開ける。(谷川善久)
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