> netkeiba.com > 05年有馬記念特集 > ミスターピンクの乗りたい馬

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ブライアンズロマン、ベラミロードなど、数々の名馬に跨った、元・宇都宮の3000勝ジョッキー・ミスターピンクこと内田利雄が、有馬記念を斬る!

 

◎ディープインパクト
○リンカーン
△ゼンノロブロイ 
△ハーツクライ
×コイントス
☆コスモバルク

負ける要素が見当たらないディープインパクト

ディープインパクトは、直線に入ってからの爆発力が違います。菊花賞では、道中であれだけ掛かりながらも、最後に凄い脚を使いましたもんね。

菊花賞であれほど折り合いを欠いた原因のひとつは、3コーナーの下り坂だと思うんです。僕も先日、京都競馬場で騎乗させていただいたんですが、あの下りはキツいですよ。勢いがついて、掛かりたくなくても掛かっちゃう(笑)。今回走る中山競馬場には急な下り坂がないから、あれほど掛かることはないんじゃないかな。負ける要素は見当たらないですね。

「どの馬に乗りたいか」といわれたら、やっぱりディープインパクト。「ディープインパクト以外」から選ぶならば、コイントスに乗ってみたいですね。

工夫しながら乗るとしたらコイントス

脚を溜めつつ先行できるコイントス

僕は小回りコースが主流の地方競馬の騎手なので、好きな戦法は「先行・差し」です。コイントスは、脚を溜めつつ先行できる馬ですよね。「なにがなんでも逃げなきゃ」という馬でもない。おそらくバーッと逃げるタップダンスシチーの5〜6馬身後ろの2番手につけて、自分が逃げてるような感じで乗りたいな。前に馬がいることをコイントスに意識させない位置取りで、脚を溜めながら。「サブ逃げ馬」とでも申しましょうか(笑)。

後ろの騎手は、「タップがハイペースで逃げている」ということで、無理をして追いかけないでしょう。だから他馬はコイントスよりも後ろに控えることになり、コイントスは後ろの馬にとって「目標」になるわけです。しかし、最後の4コーナーを回って直線に向かうあたりで、前を行くタップがタレてくると思うんです。すると、バテたタップがだんだん近づいてくるにつれて、今度はコイントス自身がタップを「目標」にしはじめる。そこでコイントスはグッとハミを取って、直線もうひと伸びする……と。

いかがでしょう?まったく自己中心的なレース展開を思い描いてみました(笑)。

ともかく、能力はさておいて、ペース配分を考えて工夫しながら乗るとしたら、コイントスですね。前走の鳴尾記念は6着に負けていますが、2000mは少し短かったんじゃないでしょうか。長い距離のほうが合っているように思います。

ゼンノロブロイは、ジャパンカップの最後の止まり方が気になります。レコード決着だったといえ、止まり方が普通じゃなかった。もう走るのが嫌になっちゃったんじゃないかな?体調面も、本調子じゃないのかもしれませんね。外国に遠征して日本語以外の言葉を聞いて、ちょっと疲れが出たのかな(笑)。まあ、疲れが取れていれば走っちゃうかもしれないけれど……調教に乗ってみればわかるかもしれません(笑)。

コスモバルクは掛かりやすい馬ですから、乗り方が難しいでしょうね。だけど今回は、五十嵐冬樹騎手が騎乗するんですね。同じ地方競馬の騎手ですから、僕の勝負服からひとつ、白い星(☆)をプレゼントします(笑)

シンボリルドルフからゼンノロブロイまで
過去21年の有馬記念映像はこちら

内田利雄

1961年生まれ。Mr.PINKの愛称で親しまれる3000勝の名手。宇都宮競馬に所属していたが、2005年3月の廃止に伴い、地方競馬史上初のフリー騎手を目指している。同年6月から8月まで岩手競馬に所属。同年9月から12月まで笠松競馬に所属。2006年1月1日より2ヶ月間、浦和競馬に所属し、南関東競馬で騎乗予定。 ⇒JBC特集の『ピンク対談』はこちら