ファン投票アラカルト
有馬記念ファン投票の最終結果が発表され、今年のダービーを制したウオッカが堂々の1位に!今年の順位から突出した特徴を見つけ出し、過去10年分のデータと照合してみました!
有馬記念といえば、ファンの投票によって約半数の出走馬が決まる、言わば競馬のオールスター。かつては200万票以上あったファン投票も、テイエムオペラオーの独壇場だった2000年を境に150万票前後を推移している事態。それでも、その年の「顔」として選ばれた豪華メンバーが揃う有馬記念は毎年盛り上がる。そんなファン投票にスポットを当て、さまざまなデータを検証してみた。まずは今年のファン投票、上位20頭はご覧の顔ぶれ!
07年有馬記念ファン投票結果
check(1) ファン投票1位馬は堅実に走る!
| 年度 | 馬名 | 票数 | 出否(結果) |
|---|---|---|---|
| 06 | ディープインパクト | 119,940 | ○(1着) |
| 05 | ディープインパクト | 160,297 | ○(2着) |
| 04 | ゼンノロブロイ | 100,052 | ○(1着) |
| 03 | シンボリクリスエス | 125,116 | ○(1着) |
| 02 | ナリタトップロード | 91,122 | ○(4着) |
| 01 | テイエムオペラオー | 93,217 | ○(5着) |
| 00 | テイエムオペラオー | 109,140 | ○(1着) |
| 99 | スペシャルウィーク | 165,734 | ○(2着) |
| 98 | エアグルーヴ | 165,357 | ○(5着) |
| 97 | エアグルーヴ | 142,596 | ○(3着) |
今年ファン投票1位のウオッカはすでに有馬記念参戦を表明している。過去10年でファン投票1位に輝いたすべての馬が出走を果たしており、ファンの声に応えている形になる。そしていずれも掲示板は外しておらず、[4-2-1-3]という好成績。ウオッカにとっては、頼もしいデータではないだろうか。当然ながら、当日のレースでも人気になりやすく、10頭のうち6頭が1番人気に支持されている。引退レースとして臨んだナリタトップロードは、若い精鋭たちに人気を譲り4番人気に甘んじたが、スペシャルウィーク、エアグルーヴ(2度)は、いずれも差のない2番人気であった。
ちなみに、平成以降の8年分(89〜96年)を追加しても、ファン投票の1位馬はすべて出走しており、いい意味で驚きの結果。その中でも掲示板を外したのはマヤノトップガン(7着)とトウカイテイオー(11着)のみで、ファンに支持された実力通り、堅実に上位入線を果たしている。
ダービー馬は敬遠しがち
| 年度 | 順位 | 馬名 | 票数 | 出否(結果) |
|---|---|---|---|---|
| 06 | 3 | メイショウサムソン | 80,943 | ○(5着) |
| 05 | 1 | ディープインパクト | 160,297 | ○(2着) |
| 04 | − | キングカメハメハ | − | × |
| 03 | 2 | ネオユニヴァース | 98,926 | × |
| 02 | − | タニノギムレット | − | × |
| 01 | 5 | ジャングルポケット | 70,126 | × |
| 00 | 4 | アグネスフライト | 75,305 | × |
| 99 | 7 | アドマイヤベガ | 110,697 | × |
| 98 | 4 | スペシャルウィーク | 147,580 | × |
| 97 | − | サニーブライアン | − | × |
ファン投票1位のウオッカは64年ぶりに牝馬としてダービーを制した。ここではその年のダービー馬に焦点を向け、10年分のデータを収集。結果は表の通り。有馬記念の前に引退・故障を発表している馬以外は、さすがダービー馬だけあってどの馬も10位内にランクインしており人気の高さを窺わせている。しかし、クラシック三冠を戦ってきた疲れがあったり、ダービーと同舞台のジャパンCに標準を絞ったりするため、票を集めた7頭の内、その年の有馬記念に出走したのはメイショウサムソンとディープインパクトのみ。
先述の通り回避にはさまざまな要因が絡んでくるのだが、ダービーを制した世代最強馬という称号を掲げて一流古馬と激突する有馬記念は、一票を投じた競馬ファンならずとも、必然的に注目度が高くなる。94年のダービー馬ナリタブライアン(もちろんファン投票1位)以来の快挙を、ウオッカに期待する人も多いのではないのだろうか。
3歳牝馬も健闘してます!
| 年度 | 最高位 | 馬名 | 票数 | 出否(結果) |
|---|---|---|---|---|
| 06 | 7 | カワカミプリンセス | 60,795 | × |
| 05 | 15 | エアメサイア | 33,583 | × |
| 04 | 7 | ダンスインザムード | 59,786 | × |
| 03 | 6 | アドマイヤグルーヴ | 73,624 | × |
| 02 | 3 | ファインモーション | 80,673 | ○(5着) |
| 01 | 11 | テイエムオーシャン | 30,869 | ○(6着) |
| 00 | 21 | シルクプリマドンナ | 18,781 | × |
| 99 | 13 | スティンガー | 48,203 | × |
| 98 | 13 | ファレノプシス | 62,863 | × |
| 97 | 3 | メジロドーベル | 132,690 | ○(8着) |
繰り返しになるが、今年のファン投票1位に輝いたウオッカは3歳牝馬。そこで過去10年の3歳牝馬で、ファン投票の最高位に入った馬を抽出してみた。いずれ劣らぬ名牝ばかり。それでも最高位はファインモーションとメジロドーベルの3位と、ダービーを制していると言えども、いかに今年のウオッカ人気が傑出しているかがわかる。
ちなみに、その年GIを勝った馬が名を連ねるなか、唯一の勝ち星がGIIというのが、99年のスティンガー。この年は、アドマイヤベガ、テイエムオペラオー、ナリタトップロードの牡馬3強に湧いた年であり、3歳牝馬戦線の勝ち馬は、桜花賞馬が4番人気(プリモディーネ)、オークス馬が7番人気(ウメノファイバー)、秋華賞馬が12番人気(ブゼンキャンドル)と若干印象が薄いのかもしれない。ちなみにスティンガーと同様、牝馬GIで人気を背負っていたトゥザヴィクトリーは、ファン投票36位と同馬に大きく水をあける格好になっている。
※年齢表記は新表記に統一してます
老兵にもスポットを!
| 年度 | 順位 | 馬名 | 当時の 年齢 |
出否 (結果) |
|---|---|---|---|---|
| 06 | 13 | アイポッパー | 6 | × |
| 05 | 3 | タップダンスシチー | 8 | ○(12着) |
| 04 | 3 | タップダンスシチー | 7 | ○(2着) |
| 03 | − | アグネスデジタル 他3頭 | 6 | − |
| 02 | 10 | アメリカンボス | 7 | ○(13着) |
| 01 | 17 | ダイワテキサス | 8 | ○(11着) |
| 00 | 16 | ダイワテキサス | 7 | ○(3着) |
| 99 | 15 | ホッカイルソー | 7 | × |
| 98 | 10 | オフサイドトラップ | 7 | ○(10着) |
| 97 | 16 | ステージチャンプ | 7 | × |
ここでは視点を変えて、ファン投票の上位20位内に入った馬の中で、最高齢馬について検証。今年は馬インフルエンザの影響で登録はなかったが、12位のアイポッパーが7歳で最高齢。近年ではタップダンスシチー、そしてダイワテキサスが8歳で出走。後者は7歳で有馬記念初出走を果たし、その年は、オペラオー、ドトウに続き3着(13番人気)に来たのだから大したもの。生涯戦績53戦のダイワテキサスのように、GI勝ちはないものの長くターフで活躍を続ける「無事是名馬」的な馬は支持を集めやすく、01年は、7歳のステイゴールドがファン投票6位に推された。有馬記念は使わず、香港で走った引退レースが50戦目であった。
前年穴をあけた馬に突如としてスポットが当たることもある。2着で波乱を呼んだアメリカンボスは、23位から翌年10位にランクアップし、票も倍以上伸ばした。また、長期休養を挟んだ実力馬にも、復活の願いを込めて票が集まりやすい。3年ぶりにターフに戻って来た99年のホッカイルソーや、天皇賞・春で10ヶ月ぶりの復帰を果たした97年のステージチャンプが該当する。
※年齢表記は新表記に統一してます