2005 JBC特集

“ダート競馬の祭典”JBCクラシック&JBCスプリントを徹底特集

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特別インタビュー

特別インタビュー
◆名古屋トップジョッキー5人 その1
名古屋トップジョッキー5人
JBC前に、名古屋競馬のことをもっと知っておきたい!というわけで、名古屋のトップジョッキー5人に、名古屋のコースの特徴やプライベートのことなど、いろいろ教えていただきました。馬券検討の参考になるネタも満載。必読です! (弥富トレーニングセンターにて取材)

(聞き手・構成…井上オークス)

◆名古屋のジョッキーの1日の始まりは……

――現在、AM9時。朝の調教を終えたばかりの騎手の皆さんに、集まっていただきました。調教は2時半から始まるとのことで、めちゃくちゃ早起きしなきゃならないのでは?

安部「朝は弱いねえ」

岡部「それは個人差がありますよ(笑)」

安部「僕はちょっと低血圧気味なんで(笑)」

倉地「基本的に、2時半から9時まで馬場が開いてる。早い子は2時半から来るし、遅くまでやる人は9時まで調教をつけています」

安部幸夫

安部幸夫(1968年生まれ)
想い出の馬:ハヤブサモン

安部「最近、朝起きようとすると、金縛りに…」

宇都「今、朝出遅れたときはその言い訳が流行っとるなあ。あとは、『枕元におばあさんが立っとった』とか(笑)」

倉地「『渋滞に巻き込まれた』とか」

岡部「夜中に渋滞なんかしてないってね(笑)」

宇都「何回も使えん言い訳やね」

安部「この5人のなかで、トレセン内に住んでいるのは僕だけなんですよ。みなさん、トレセンの外に家を建てています。うちは貧乏でお金がないから」

岡部「そんなこと言って、一番貯めてるのに(笑)」

宇都「家を建てたぶん、我々は貯金がないですよ。安部は家を建てないぶん、貯金が一杯ある(笑)」

安部「うちの子供が宇都さんの家に遊びに行ったとき、こんなことがありました。『パパ、僕も3階建ての家が欲しい』ってせがむんですよ。『バカヤロ、ウチは4階建てアパートの4階やないか』って諭しておきました」

一同「(笑)」

安部「『3階には蚊が来るけど、4階には来んぞ』って(笑)」

――ところで、みなさんは1日に何頭くらいの馬の調教をつけるんですか?

宇都「平均すると、14〜5頭くらいかな」

安部「多い人は、20頭以上の調教をつけています」

宇都英樹

宇都英樹(1968年生まれ)
想い出の馬:マルブツセカイオー

――地方騎手は調教をたくさんつけるんですね。開催日も多いから、レースに乗る機会も多い。そのへんに、地方騎手が中央競馬で活躍する秘密があるのでしょうか?

丸野「中央に乗りに行くと、ちょっとクセのある馬への騎乗依頼をいただくことが多いですね」

安部「勝った後に、『返し馬を止めていただいてありがとうございます。この馬、いつも止まらないんですよ』とお礼を言われたことがあります(笑)」

岡部「『この馬、プール調教しかできないんですよ』なんてことも(笑)」

倉地「安藤勝己さんや、小牧太さん、吉田稔くん達の活躍で、地方騎手は“豪腕”が売りのようになっていますからね。だけどあの人たちは、クセ馬も何気なく乗りこなすもんなあ」

◆馬券の参考になる、名古屋コース必勝法!

――先日、名古屋競馬場で馬券を買っていたら、通りすがりの馬券オヤジに「困ったときは外枠(8枠)を買やーええでー」とアドバイスされたのですが…。

安部「1400m戦なら、外枠のほうがいくらか競馬をしやすいかな」

――JBCスプリントの距離は、1400mですよね。

安部「1400mはスタートしてからしばらく直線なので、外枠だとあまりごちゃごちゃせず、自分の思い描いた展開で競馬をしやすいんですよ。1600mはスタートしてすぐコーナーを回るから、外枠だと距離的なロスがあるんですけどね」

倉地「内枠だと、行き脚のいい馬に乗っていても、他の馬に前に入られちゃうと自分の競馬ができないことがある。逆に外枠発走だと、ちょっと無理すれば自分の競馬ができるという利点があります」

安部「それと、少し前に内3〜4頭分の砂をすごく深くした時期があって、内がものすごく不利だったんですよ。『外枠有利』と言われるのは、その名残もあるみたいで。今の馬場は、どこを通ってもそんなに変わらないですけどね」

倉地「外のほうが、なんぼか軽いといえば軽いんだろうけどね」

安部「まだ少しね。前ほどじゃないけどね。関東の、大井なんかはわりと内枠有利でしょう? 笠松もそうですよね。そこまでの有利不利はないと思います。あんまり外を回って距離をロスするよりは、内を回ったほうがいいと思うし」

――戦法的には、先行したほうがいいんでしょうか。

安部「名古屋は、先行有利のコースではあります。でもあまりにテンから飛ばしてしまうと、最後は止まってしまう。直線が日本一短い競馬場なんですけどね」

――日本一!?

安部「そうなんです。194mしかないんですよ。だけど『差し』も決まるんですよね」

倉地学

倉地学(1969年生まれ)
想い出の馬:ブライアンカーチス

――日本一短い直線で決まる差し。不思議です。予想しがいがあります。「推理とロマンの名古屋競馬」というキャッチフレーズがよく似合うコースですね。

宇都「名古屋の1400mはコーナーを4つ回らなきゃならない。今までJBCが開催された大井や盛岡だと、スプリントの距離は1200mで、コーナーは2つ。そこの違いがどう出るだろうね」

安部「ペースも遅くなるでしょうね」

倉地「そうすると、これまでのJBCスプリントみたいに、ホントのスプリンターが勝つかどうか」

宇都「『差し』が面白いかもわからんね。名古屋は『差しの競馬場』でもあるし。だから、テンのスピードがあるから勝てるとは言い切れないんじゃないかな。100m違うだけで、全然違いますからね」

安部幸夫

――JBCクラシックは、1900mで行われます。

安部「中央との交流戦でも、そんなにペースは速くならないよね?」

岡部「そうですね。1900mくらいになると」

安部「以前はみんな、距離に関わらずバンバン行ってたけど、中央の騎手もよく研究しておられるから、今はそれほど行かないよね」

岡部「バンバン行けば止まってしまいますからね。JBCのときに来られる騎手も、一流のジョッキーばかりだから、そのへんはよくご存知なんじゃないでしょうか」

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