外国馬診断
海外競馬評論家の秋山響を迎え、ジャパンCダートに出走を予定している外国馬を分析!日本のレースに置き換えたわかりやすい説明や、各馬の脚質、そして筆者の買い度は必見です!
スチューデントカウンシル
外国馬の代表格は、1億円ボーナスを目指す!
| 性齢 | 牡5歳 | 所属 | 米国 |
|---|---|---|---|
| 父名 | Kingmambo | 母名 | Class Kris |
| 厩舎 | V.セリン厩舎 | 戦績 | 22戦7勝 |
| 主な 勝ち鞍 |
07年 パシフィッククラシックS(GI) 07年 ホーソーンゴールドカップH(GII) |
||
今年8月のパシフィッククラシックS(GI、オールウェザー10ハロン)でGI初挑戦初制覇を飾ると、つづくホーソーンゴールドカップH(GII、ダート10ハロン)も優勝。重賞連勝の勢いに乗っての来日となる。パシフィッククラシックSは真夏の西海岸の最強馬決定戦。西海岸の帝王賞的なレースだ。
脚質は先行型。不良馬場となった4走前にスタートで躓いたが、基本的にはスタートも巧い。好位につけ、勝負所では外々を回って追い上げるというのがこの馬のパターン。長くいい脚を使える馬だ。
問題は日本の馬場への適性だが、これは異常に時計のかかる馬場だった今年のデルマー競馬場のポリトラック(オールウェザー馬場の一種)で行なわれたパシフィッククラシックSを勝ったことで、陣営は自信を持っている様子。これまで参戦したスピードの勝った米馬とはタイプの異なるスタミナ型のこの馬。侮れない一頭になる。来日を決めた理由のひとつには、パシフィッククラシックSの勝ち馬がジャパンCダートを勝った場合に支給される1億円ボーナスの存在があり、モチベーションも高い。
- 日本のレースに例えると?
- パシフィッククラシックS→西海岸の帝王賞
買い度 50%
ジャックサリヴァン
ドバイの重賞を連覇した快速馬だが…
| 性齢 | セン6歳 | 所属 | 英国 |
|---|---|---|---|
| 父名 | Belong to Me | 母名 | Provisions |
| 厩舎 | G.バトラー厩舎 | 戦績 | 29戦6勝 |
| 主な 勝ち鞍 |
06年、05年 マクトゥームチャレンジラウンド2(GIII) | ||
ドバイで3年連続して活躍。3歳時のUAE2000ギニー(GIII)は2着、UAEダービー(GII)を4着と健闘し、4歳時のマクトゥームチャレンジラウンド2(GIII、ダ1800m)で重賞初制覇。5歳時にも同レースを制して連覇を達成。この年はゴドルフィンマイル(GII)でもユートピアから4馬身ほど遅れる3着に入った。ただ、今年は4戦して勝ち鞍はレベルの低い条件戦のみ。この馬の勲章であるマクトゥームチャレンジラウンド2は、ドバイワールドC(GI)を狙う馬たちのレースだが、日本でいえばGIへのステップという意味で平安Sに近いイメージになるだろうか。
脚質は逃げ・先行。スピードのあるタイプで、逃げ馬の直後につけこれを直線で交わしてゴールというのが勝ちパターン。ただ、問題は今回は明らかに距離が長いということ。確かに1800mで重賞2勝だがこれは相手にも恵まれた印象だし、スピード優先のナドアルシバ競馬場だからこそ。スタミナのいる東京2100mは長い。
- 日本のレースに例えると?
- マクトゥームチャレンジラウンド2→平安S
買い度 5%以下
キャンディデート
芝のGIで好走した実績は生かせるか!?
| 性齢 | 牡5歳 | 所属 | 英国 |
|---|---|---|---|
| 父名 | Kabool | 母名 | Valleyrose |
| 厩舎 | C.ブリテン厩舎 | 戦績 | 40戦8勝 |
| 主な 勝ち鞍 |
07年 マクトゥームチャレンジラウンド2(GIII) 06年 セプテンバーS(GIII) |
||
3歳時、ドバイから戻ったあと英2000ギニー(GI)で3着。その後はマイル路線を歩んだが、重賞では力及ばず、初重賞制覇は中長距離路線に転向した4歳9月のセプテンバーS(GIII、オールウェザー12ハロン)だった。5歳になった今年はドバイのマクトゥームチャレンジラウンド2(GIII、ダ1800m)を逃げ切ってふたつ目の重賞タイトルを手に入れたが、その後はシンガポール航空国際C(GI)5着など6戦して勝ち星はない。マクトゥームチャレンジラウンド2は、ドバイワールドC(GI)を狙う馬たちのレースだが、日本でいえばGIへのステップという意味で平安Sに近いイメージか。
脚質は逃げ・先行。芝、ダートは問わないタイプだが、レースぶりからはダートなら軽いダートが合いそう。12ハロンでの勝ち鞍はあるが、これは相手関係が楽だった。本質的には2000m以下がベストとみる。力の要る東京ダートはアゲンストだし、距離も少し長い。ここは苦しい競馬となりそうだ。
- 日本のレースに例えると?
- マクトゥームチャレンジラウンド2→平安S
買い度 5%以下
秋山 響(あきやま きょう)
T.I.S.(サラブレットインフォメーションシステム)所属。海外競馬に精通しており、今年の凱旋門賞では取材のため渡仏、現地レポーターを務めた。競馬雑誌、スポーツ紙などに多数寄稿。現在は、東京スポーツでコラムを連載中。