2005菊花賞特集

netkeiba.com > 2005菊花賞特集-今年の見所(石渡重伸)

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今年の見所

未知の距離3000mに挑む優駿たち。各馬の距離適性分析のほか、血統、調教、展開などから今年の菊花賞を楽しみ方を解説。

◆無敗の3冠馬誕生は目前

3歳牡馬3冠レースの最終戦となる菊花賞。今年はナリタブライアン以来の3冠に挑戦するディープインパクトの存在が大き過ぎる。過去6戦いずれも後方からレースを進め、3コーナーから他馬が止まって見えるような躍進力で馬場の外目を一気に進出すると、直線では後続との差をひろげるだけという強烈なインパクトを与える競馬で連勝街道を突き進んできた。春に比べパドックで落ち着いていたところに精神面での成長がうかがえるだけに、3000mに距離が延びても対応できる。前走後3本の時計を出しており、状態面にも一点の曇りもないことから、シンボリルドルフ以来史上2頭の無敗の3冠馬の誕生は目前だ。

ディープインパクト

ディープインパクト三冠へ向けて死角なし

シックスセンスは皐月賞・2着、ダービー・3着と実績ならば3歳世代でもディープインパクトに次ぐ存在と言える。休養明けで10kgの馬体減だった神戸新聞杯時だったが全く細くは映らず、むしろ減っていたことでレースでは勝負どころで自ら動けるようになり、ディープインパクトには完敗だったものの、他馬にはその実力を存分にアピールした。折り合いが付くタイプだけに、3000mの距離でも心配することはないだろう。ディープインパクトには完敗続きでこの舞台で逆転するのは難しいと思われるが、2着候補の1番手としての存在は揺るぎない。

古馬相手に1000万特別を勝った直後のセントライト記念でキングストレイルのハナ差2着と力をつけているフサイチアウステル。中京で2500mの500万特別を勝った際、ピタリと折り合いラストの伸びもシッカリしていたことから、3000mでも十分にこなせる印象。ただスローの決め手勝負で唯一の着外(5着)に敗れているように、速い脚には欠ける面がある。個人的には未だに「ダート馬」と思っており、ダートならGIを獲れると考えている馬。今回さらに相手は強化されるが、勢いは本物だけにどこまで通用するのか見てみたい。

皐月賞・9着、ダービー・8着とクラシックでは不本意な結果に終わったローゼンクロイツだが、長距離輸送のない関西圏での重賞競走ではラジオたんぱ杯2歳S・2着、毎日杯・1着、神戸新聞杯・3着と安定した走りを見せており、実力のあることは明らか。前走では12kg増といかにも先を見据えた仕上げで臨み、叩かれて中間の攻めの良化ぶりを見ていると、上昇度ではこの馬が1番と言える。

前走は直線に向いた際、トモに違和感があり無理をしなかったアドマイヤジャパン。弥生賞ではディープインパクトとクビ差の2着、皐月賞・3着と実力を秘めていることは間違いないが、まだ芯が弱い印象は拭えない。本当に良くなるのは年が明けてからかもしれない。

アドマイヤジャパン

弥生賞のディープ接近遭遇の再現なるか!?

◆注目の血統

セントライト記念ではスタートで痛恨の出遅れ。そのため後方からの競馬を余儀なくされ、流れに乗り切れなかったアドマイヤフジ。4着に敗れはしたものの、直線の伸びはひと際目立っており、敗れても皐月賞・5着、ダービー・4着とクラシックで善戦した実力は示したと言える内容。父はダービー馬アドマイヤベガ、母はステイヤーズS・2着など長丁場で活躍したアドマイヤラピス。6年前1番人気で6着に敗れた父の無念を晴らすことができるかどうか。

◆調教の動きから

無敗で3冠制覇を目論むディープインパクトは1週前追い切りで僚馬フェイトトリックスを6Fで1.1秒追走する意欲的な攻め。キッチリ先着したことは言うまでもないが、軽く仕掛けられただけで瞬時に反応し81.1秒の時計をマーク。19日は先週同様フェイトトリックスと併せ馬を消化。前を行く僚馬に3Fで並びかけると直線で抜群の反応を見せ、6F80.8秒、3F39.0秒、ラスト1F11.5秒と絶好の動きを披露。この走りには文句のつけようがなかった。

◆展開

ここ3年間は極端なスローにはならず、前半3Fの入りは平均35.4秒と若干速め。しかし今年は積極的にハナを主張する馬は見当たらず、あえて上げるとすればシャドウゲイトの逃げが予想されるだけに、前半から落ち着いた展開になるだろう。

石渡重伸

専門紙『馬三郎』トラックマン。幼少の頃から美浦トレセンで育つ。クロフネ、タニノギムレット、ディープインパクトを指名など、POGの鬼でもある。