25日、
川崎競馬場で行われた第55回
エンプレス杯(4歳上牝、交流GII・ダート2100m)は、
吉田豊騎手騎乗の3番人気
ニシノナースコール(牝7、美浦・尾形充弘厩舎)が、好位追走から直線外を豪快に伸び、6番人気
シスターエレキングに2馬身差をつけ優勝した。勝ちタイムは2分15秒3(不良)。さらにクビ差の3着に1番人気
ヤマトマリオン。なお、2番人気の白毛馬
ユキチャンはスタートで後手を踏み、徐々に進出したが、直線手前から失速し6着に敗れた。
勝った
ニシノナースコールは、
父ブライアンズタイム、
母ノーブルドノール(
その父ノーザンテースト)。従妹に昨年の
秋華賞(GI)を制した
ブラックエンブレム(牝4、美浦・
小島茂之厩舎)がいる血統。
04年10月にデビュー。05年
秋華賞で3着に入るなど、当初は芝戦線で活躍していたが、近年はダート戦を中心に出走。昨年のこのレースで2着に入り、前々走の
名鉄杯(OP)でダート戦初勝利を挙げている。前走の
根岸S(GIII)は10着に敗れていた。通算成績33戦7勝(うち地方3戦1勝、重賞1勝)。
【
吉田豊騎手のコメント】
「本当にうまくいきました。うれしいです。最後だったので悔いの残らない競馬ができればいいなと思っていましたが、良い結果を出すことができ最高です。いつもより道中いいところにつけれて、直線もいい伸びをしてくれました。デビューしてから芝でもいい競馬をしていて、ダート戦線でもへこたれずがんばってくれました。(有終の美を飾れて)うれしいです」
【尾形調教師のコメント】
「なかなか重賞を勝てませんでしたが、最後のチャンスにいい競馬をしてくれました。レース前は無事に帰ってくることだけを考えていて、無欲でした。本当に7歳までよくがんばってくれました。応援していただいてありがとうございました」
【
武豊騎手のコメント】
「スタートでつまずいて出遅れてしまった。(道悪は)返し馬の際に気にしているかなと思ったけど、スタートしてからは気にしていなかった。理想は逃げる形がいいなと思っていた。(初重賞を飾った競馬場で)期待していたが残念でした。きれいな馬体が汚れちゃってクロチャンになってしまいましたね(笑)」
※重賞の格付けは当面、従来の表記を使用致します。