12日、
盛岡競馬場で行われた第22回
南部杯(3歳上、交流GI・ダート1600m、1着賞金5000万円)は、佐藤哲三騎手騎乗の2番人気(単勝1.9倍)
エスポワールシチー(牡4、栗東・
安達昭夫厩舎)がスタートから先手を奪うと、直線に向いてリードを広げ、2番手を追走した1番人気(単勝1.8倍)
サクセスブロッケンに4馬身差をつけて快勝した。勝ちタイムは1分35秒4(良)。さらに2.1/2馬身差の3着には6番人気
メイショウバトラーが入った。なお、このレース3連覇中の
ブルーコンコルドは5着に敗れている。
勝った
エスポワールシチーは、
父ゴールドアリュール、母は
JRA2勝・地方1勝の
エミネントシチー(
その父ブライアンズタイム)という血統。初のダート戦となった昨年8月の3歳上500万下(小倉・ダート1700m)を7馬身差で圧勝すると、そこから一気の4連勝をマークし、今年の
フェブラリーS(GI)でも4着に好走。
マーチS(GIII)を制して臨んだ前走の
かしわ記念(交流GI)で
カネヒキリ以下を抑えてGI初制覇を飾っており、今回はそれ以来約5か月ぶりのレースだった。通算成績16戦8勝(うち地方2戦2勝、重賞3勝)。
【佐藤哲三騎手のコメント】
「非常にうれしい。無理に行かせたわけではなく、2、3番手でもいいと思っていた。たぶんハナを切ることになるとは思っていたけど。一番脚力を活かすには、
かしわ記念みたいな乗り方がいいけれども、気性的には逃げる形のほうがいいかな。距離は1600m以上ならどんな距離でも大丈夫。芝の
天皇賞・春でもいけるんじゃないかな。できればポリトラックコースで走らせてみたい。そのくらい、今までにないダート馬だと感じている。まだまだ勝ちたいので、応援よろしくお願いします」
※重賞の格付けは当面、従来の表記を使用致します。