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凱旋門賞帰りの馬券的リスクは?

  • 2014年11月25日(火) 12時00分


異国で大敗するというのはダメージを引きずりやすいものでもあるが…

 今週のジャパンカップには、凱旋門賞帰りのジャスタウェイとハープスターが出走を予定している。いずれもファンの多い馬であり、当然1着を期待する馬券購入者も多い馬たちである。

 そこにおいて「海外帰りはどうなのだろうか?」と考える人は多いだろうが、正確には「海外大敗帰りはどうなのだろうか?」が問題なのだと思う。海外遠征するような馬というのはそれなりのスターであり、帰国すれば緒戦で人気にもなりやすい。一方で、異国で大敗するというのはダメージを引きずりやすいものでもある。そのバランスは? ということだ。

 海外で走った馬が、その次走で国内の平地GIに出走した例は、平成以降で71例(フランスでデビューしたジャムシード含む)。その成績は[12-12-2-45]で回収率は単73%・複77%。良くもなく悪くもなく、というところだ。

 ただ、ハープスターは凱旋門賞6着、ジャスタウェイは8着。「海外で6着以下に負けてきた馬の次走が国内GI」というケースの着度数は[1-3-1-20]。アサクサデンエンとヴィクトワールピサが複穴をあけたので複回収率は71%とそれなりになっているが、それでも良いとは言えない。一方で1着はヴィクトリアマイルのウオッカだけであり、単回収率は6%にすぎない。

 1番人気に推された馬が3頭、1〜5番人気がのべ11頭いてこの数字である。海外大敗帰りでまだ人気、というのはおいしいパターンとは言えず、個人的にはこの2頭をヒモのどこかに入れることはあっても軸にはしづらい。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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